2020年に入ってから中国武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で日本を含む世界各国へ感染が拡大し現在も続いている。日本政府からも2月28日に人が多く集まる場所(大規模イベント等)については開催の自粛要請が出ており、2月末以降より様々なイベント・ライブ・スポーツ・演劇等で幅広く中止や延期、休園や休業、無観客や来場者無での開催変更が相次いでいる。
その中で、今年は下記の大規模イベントの開催が迫ってきているが、現時点においては中止や延期の動きは出ていない。多くの人が集まるイベントでもあり、今後無事開催できるかどうかも不透明な状況にある。
- ニコニコ超会議&闘会議2020:4月18日~19日
(場所:幕張メッセ(全館利用)) →3月11日中止決定(ネット開催へ切り替え) - コミックマーケット98:5月2日~5日
(場所:東京ビッグサイト(東ホールを除く全館利用)) - 2020年東京オリンピック:7月24日~8月9日
- 2020年東京パラリンピック:8月25日~9月6日
それぞれの現時点の動きと、今後考えられる予想について纏めている。
※今後動きあれば随時追記します。
但しあくまでも個人的な予想であるので、取り扱いにはご注意願います。
新型コロナウイルスについて
詳細については「SARS-CoV-2」記事を参照願います。
関連サイト(外部リンク)
- 新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連情報について(国立感染症研究所)
- 新型コロナウイルス感染症に備えて(首相官邸)
- 新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
- 新型コロナウイルスに関連した感染症対策(環境省)
- 海外安全ホームページ(外務省)
- 2019新型コロナウイルス(Wikipedia)
各イベントの動きについて
他のイベントが開催中止や延期が執り行われた中、各イベントは下記の動きがありました。ニコニコ超会議&闘会議2020
2月17日時点では公式からのツイートによれば開催に向けて準備を進めているとのことでした。
— ニコニコ超会議2020@4/18・19開催 (@chokaigi_PR) February 17, 2020
その後、3月11日に同時開催予定だった「闘会議2020」と共に中止が発表され、代わりとして4月12日から19日の8日間「ニコニコネット超会議2020」がインターネット上で開催されることになった。
— ニコニコネット超会議2020@4月12日~4月19日 (@chokaigi_PR) March 11, 2020
コミックマーケット98
3月15日に準備会より開催に向けて準備を進めているものの、今後の動向や新たな関係各方面の指示・要請等により、中止または延期の可能性があるとの表明がありました。
— コミックマーケット準備会 (@comiketofficial) March 15, 2020
オリンピック決定以降を含めた動きについては「2020年東京五輪開催におけるコミケへの影響及び対応まとめ 」記事を参照願います。
東京オリンピック・パラリンピック
IOC委員の一部から開催中止・延期・開催地変更等の話が出ているものの、政府・東京都・
JOCは予定通り開催を表明し、現在もそれに進めている。
今後の開催ついて予測
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染具合によって、今後下記のことが予想される。但し「ニコニコ超会議」については3月11日時点で中止が発表されたのでこの予測には全て当てはまらない(但し文書は残す)。
但しあくまでも個人的な予想であるので、取り扱いにはご注意願います。
予定通り開催の場合
感染状況が収束していれば問題ないが、そうでない場合は感染予防対策(マスク着用、アルコール消毒の呼びかけ等)を万全にとらなければならず、感染リスクも高い。参加者・観戦者が会場内に限らず一般待機中も人口密度の高い状況が長時間続く為に濃厚接触時間も高いので、万が一参加者から感染が発生・増大した場合に多方面からの非難は避けられない。死者でも出た場合や最悪の場合は途中で開催打ち切りという事態も考えられる。
中止の場合
参加者の安全を第一に考えた場合や、国・自治体・会場側から要請があった場合はやむを得ず中止を選択することも考えられる。その場合、入場券などの払い戻しの発生や、既に支払った多額の費用が回収不可となる。又、会場側からの中止要請の場合は感染症の理由については保険が下りない上に使用料の返金されない可能性が高い為、今までかかった全額が主催者側への負担となる。中止発表タイミングが遅れた場合は、出展側も今まで準備に費やした全てが無駄になり、遠方から来られる人は旅費交通費がキャンセルできない等の問題も発生する。交通機関や周辺の宿泊施設や飲食関連などにも収入が入ってこない等のダメージが生じる。
ニコニコ超会議については主催側のドワンゴにダメージがかかり、入場料等の返済額も莫大であり全額返金できるかどうか不透明である。負債総額によっては親会社であるKADOKAWAの業績にも影響が出る恐れもある。ドワンゴ単体の赤字は避けられそうになく、会社が存続できるかどうかに発展する可能性もある。
→幕張メッセでのリアルイベントを中止し、インターネット上での開催となった。
コミックマーケットの場合は準備会の組織自体が維持できなくなる恐れがある。参加料等の返済額も莫大であり全額返金できるかどうか不透明である。又コミックマーケットに依存している印刷会社等にも売上が入ってこない等のダメージが出て、連鎖倒産や破産等に発展する恐れがある。
オリンピックについては広告料・放映権等の収入がゼロとなった場合、国・東京都・JOC等に対して兆単位の負債を背負うことになり、今後数年間は増税等で国民に負担を強いられ、不況に陥る可能性は十分考えられる。1940年以来2度目の開催中止になった開催都市となり、史上初となる。
延期の場合
会場側との契約上キャンセル扱いにはならない為、主催者側にとって負担は若干軽減される。
但しこの場合は東京オリンピック・パラリンピックの開催有無・時期次第となる。
コミックマーケット・ニコニコ超会議が延期の場合
オリンピック・パラリンピックが中止の場合(開催都市変更含む)
東京ビッグサイト・幕張メッセについては中止決定になった段階で翌月以降に占有解放された場合に限り、解放した期間内での延期は可能となる。但し予定通りの占有期間のままの場合は「五輪が予定通り開催の場合」のパターンに準ずる。
この場合、ニコニコ超会議2020については夏頃(8~9月内)に延期可能となり問題はなさそうである。
コミックマーケット98についても夏頃(8~9月内)に延期可能となり問題はなさそうである。
但し予定通りの占有期間のままの場合は下記の「五輪が予定通り開催の場合」のパターンに準ずる。
オリンピック・パラリンピックが予定通り開催の場合
東京ビッグサイトについては10月1日より、幕張メッセについては9月21日以降に解放される為、それぞれの会場で年内に空きがある場合に限り、年内の延期は可能となる。
この場合、ニコニコ超会議2020については秋頃(9月21日~11月内)であれば延期可能となり問題はなさそうである。但し空きがない場合は2021年開催分と日程が接近するので開催中止となる可能性が高い。
逆にコミックマーケット98については10月又は11月開催となると12月末に開催予定の冬コミ(コミックマーケット99)と日程が接近しており、準備期間やスタッフ・参加者への負担等が大きくなるので、年内延期は難しいと思われる。年内を諦めて2021年春頃(3~5月頃)に会場の空きがあればその頃に延期される形が一番無難かと考えられる。
- ニコニコ超会議2020
→秋頃(9月21日~11月内)に空きがある場合、延期可能
→秋頃(9月21日~11月内)に空きがない場合、開催中止の可能性が高い。 - コミックマーケット98
→2021年春頃(3~5月頃)に空きがある場合
開催予定の冬コミを「コミックマーケット98」とし、
延期扱いとなった2021年春に「コミックマーケット99」をとして開催。
→2021年春頃(3~5月頃)に空きが無い場合
5月開催予定だった「コミックマーケット98」は開催中止となる。
冬コミ「コミックマーケット99(又は98)」は予定通り開催。
オリンピック・パラリンピックが秋頃(10~11月)か年内へ延期の場合
東京ビッグサイト・幕張メッセについては共に年内まで占有状態が続く可能性が高い為、それぞれの会場で年内の延期は不可能となる。
この場合、ニコニコ超会議2020については翌年開催分と日程が接近するので、開催中止になる可能性が極めて高い。
コミックマーケット98については12月末に開催される冬コミ(コミックマーケット99)も含め2回分開催不可となる。年内開催を諦めて2021年春頃(3~5月頃)に会場の空きがあればその頃に1回分だけ延期される形が一番無難かと考えられる。
- ニコニコ超会議2020
→開催中止の可能性が高い。 - コミックマーケット98
→2021年春頃(3~5月頃)に空きがある場合
「コミックマーケット98」「コミックマーケット99」は開催中止となり、
延期となった2021年春に改めて開催(通常かスペシャル扱いにあるかは不明)。
→2021年春頃(3~5月頃)に空きが無い場合
「コミックマーケット98」「コミックマーケット99」は開催中止となり、
2021年開催予定の夏コミ「コミックマーケット100(又は98)」まで
開催を待たなければならない。
オリンピック・パラリンピックが2021年夏へ1年延期の場合
借りている会場がそれぞれ1年間延長となった場合、東京ビッグサイトについては2021年10月1日より、幕張メッセについては2021年9月21日以降解放される。年内どころか来年夏まで長期間開催不可になる可能性が高くなる。但し1年間での閉鎖期間延長の間に途中中断措置が実施された場合でそれぞれの会場でそれ以降に空きがある場合に限り、延期は可能となる。
各会場の占有状態が一時的に解除される場合
ニコニコ超会議2020については夏か秋頃(9月21日~11月内)であれば延期可能となり問題はなさそうである。但し空きがない場合は2021年開催分と日程が接近するので開催中止となる可能性が高い。
コミックマーケット98については9月までの開催であれば延期は問題なし。10月又は11月開催となると12月末に開催予定の冬コミ(コミックマーケット99)と日程が接近しており、準備期間やスタッフ・参加者への負担等が大きくなるので、年内延期は難しいと思われる。年内を諦めて2021年春頃(3~5月頃)に会場の空きがあればその頃に延期される形が一番無難かと考えられる。
- ニコニコ超会議2020
→夏か秋頃(9月21日~11月内)に空きがある場合、延期可能
→夏か秋頃(9月21日~11月内)に空きがない場合、開催中止の可能性が高い。 - コミックマーケット98
→8月か9月内に空きがある場合、延期可能
→2021年春頃(3~5月頃)に空きがある場合
開催予定の冬コミを「コミックマーケット98」とし、
延期扱いとなった2021年春に「コミックマーケット99」をとして開催。
→2021年春頃(3~5月頃)に空きが無い場合
5月開催予定だった「コミックマーケット98」は開催中止となる。
冬コミ「コミックマーケット99(又は98)」は予定通り開催。
各会場の占有状態が一時的に解除されない場合
この場合、ニコニコ超会議2020については中止となり、ニコニコ超会議2021については2021年秋頃(9月21日~11月内)に空きがあれば延期開催となる。但し空きがない場合は2022年開催分と日程が接近するので開催中止となる可能性が高い。
逆にコミックマーケットについては2021年夏まで中止せざるをえない。2022年春頃(3~5月頃)に会場の空きがあればその日に開催延長される形が一番考えられる。
- ニコニコ超会議2020
→開催中止(又は別会場(インテックス大阪等)で開催)。 - ニコニコ超会議2021
→2021年秋頃(9月21日~11月内)に空きがある場合、延期可能
→2021年秋頃(9月21日~11月内)に空きがない場合、開催中止の可能性が高い。 - コミックマーケット98~99
→開催中止(又は別会場(インテックス大阪等)で開催)。
最悪の場合、2021年冬コミまで開催を待たなければならない。 - コミックマーケット100
→2022年春頃(3~5月頃)に空きがある場合
2021年開催予定の冬コミを「コミックマーケット100」とし、
延期扱いとなった2022年春に「コミックマーケット101」をとして開催。
→2022年春頃(3~5月頃)に空きが無い場合
2021年8月開催予定の「コミックマーケット100」は開催中止となる。
2021年冬コミ「コミックマーケット101」は予定通り開催。
まとめ
どのイベントもダメージを抑えたいが為に開催予定日までに新型コロナウイルス感染状況が自然に終息することを望んでおり、中止や延期は時期早々と判断してそれを望んでいない。
しかし開催が難しいようであれば会場側とギリギリまで延期の方向で粘ると予想される。ただ2020年はオリンピック・パラリンピック開催の為、どの会場もそのしわ寄せで既に他のイベントで日程が埋まっている状況の為、コミックマーケットもニコニコ超会議が希望している日時や全館利用での延期はそう簡単ではない模様である。最悪の場合は開催直前(前日夜や当日朝)になって「日程未定のままの延期」や「開催中止」発表がされる可能性も考えられる。
以下の場合は開催自体延期になった時に一番理想的な形を想定したものを纏めている。
ニコニコ超会議 → ニコニコネット超会議 へ変更
- オリンピック・パラリンピックが中止又は予定通り開催の場合
→会場に空きがあれば、2020年夏又は秋へ延期。 - オリンピック・パラリンピックが秋以降の年内へ延期の場合
→2020年分の開催は中止。
→又は別会場(インテックス大阪等)で空きがあれば開催場所を変更。 - オリンピック・パラリンピックが2021年夏へ1年延期の場合
→2020年分の開催は中止。2021年分の開催は会場に空きがあれば、2021年秋へ延期。
→又は別会場(インテックス大阪等)で空きがあれば開催場所を変更。
コミックマーケット
- オリンピック・パラリンピックが中止の場合
→会場に空きがあれば、2020年夏へ延期。 - オリンピック・パラリンピックが予定通り開催、又は秋以降の年内へ延期の場合
→会場に空きがあれば、2021年春へ延期。
→又は別会場(インテックス大阪等)で空きがあれば開催場所を変更。 - オリンピック・パラリンピックが2021年夏へ1年延期の場合
→2020年分の開催は中止。2021年夏の開催は会場に空きがあれば、2022年春へ延期。
→又は別会場(インテックス大阪等)で空きがあれば開催場所を変更。
オリンピック・パラリンピック
2020年での開催が延期を含め困難となった場合、IOCから開催都市未定の2032年以降のいずれかの年の振替開催確約を条件で2020年の開催を中止するという手は考えられる。
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