将来「サザエさんが最終回を迎える時」が来た場合を少し考えてみた
testidです。
今回はいつもと違ってSNS等でつぶやいていた内容で、もしアニメの「サザエさん」が終了するならこうなるんじゃないか、終わるのであればこういう形であればいいのかもしれないという思いを若干ドキュメント風に具体的にまとめて書いてみました。できるだけ現実に起きそうな話に沿った内容となっています(若干ネタも入っています)。
なおあくまでも架空の話であり、フィクションですのでご注意願います。
2019年某月某日
今年は10月に放送開始されて50周年を迎える「サザエさん」について、フジテレビより今後にについての発表が行われた。
会見の場に出てきたのはフジテレビ(放送局)の社長、エイケン(アニメ制作会社)の社長、長谷川町子美術館(著作権管理団体)の関係者等が一堂に顔を揃っていた。
誰もが50周年記念企画の発表なのかと記者達は思っていた。
フジテレビの社長が挨拶の後、厳しそうな顔を浮かべながら冒頭にこう切り出した。
『今年の秋をもって「サザエさん」を終了します』
まさかの終了発表だった。誰もがその発言に驚いていた。
理由について以下の点を一語一語丁寧に挙げた。
- 今年10月に放送開始50周年を迎え、今まで愛され続けた作品への敬意と終了の花道を飾るには50年という節目のタイミングしかないという関係者一同の思惑が一致した。
- 開始から50年が経過した今、スマホやパソコン等が溢れかえった現実のライフスタイルの変化と作品内の世界観との剥離が徐々に広がっていた。何度か新しいものを取り入れて試そうとしたが作品自体の世界観そのものを壊してしまう恐れがあって大規模には行ってこれなかった。かと言ってこのまま何もしないまま進めても、現在のお茶の間との間でますます無理が生じる恐れがある。
- 声優陣が次々と高齢を迎えており、その都度交代を行っていたが、特に主人公のサザエさん役については現在の声のイメージが強く、今までの形のような交代だけでは正直難しい。
「ドラえもん」のようなリニュアル例もあるが、賛否両論が出てしまう恐れがある。 - かねてより長谷川町子美術館側から番組終了の打診が出ていた。
- 主力スポンサーである東芝がスポンサーからの撤退を検討している為。
- 視聴率の低下(特に裏番組である「真相報道バンキシャ!」に度々負けている)。
今回の終了については当初は関係者内からの反対も多く出ていたが、翌年(2020年)には東京五輪の開催を控えており、番組編成上でも放送中断期間が生じる。この機会に放送時間の移動も検討されたが、奇しくもサザエさんが始まった頃も前回の東京五輪(1964年)から数年後に開始しており、このまま続けるよりも時代の変化に沿った形(東京五輪後から始まり、東京五輪前に終わる)で有終の美で終えようという声が徐々に増え、最終的には大勢となった。
なお後番組についてはまだ白紙段階とのこと。
最近の流れで終了するのではという噂は以前から少なからず出ていた。
視聴率の低下や主力スポンサーの経営危機など、終了の条件は揃っていた。
このタイミングでの発表は意外であったものの、いつ終了してもおかしくない状況であった。
この発表については各局一斉に速報テロップで流れ、新聞やニュースは概ねトップの内容で取り扱った。SNS上ではすぐさま終了を惜しむ声、反対する声、労いや感謝の声、中にはテレ東やMXが買い取って継続して欲しいという声や大喜利を行う等様々な書き込みで溢れかえり、数日間続いた。それだけにサザエさんという作品の影響度の高さが見られるのであった。
2019年7月某日
最終回までの放送スケジュールついて発表があり、9月最終週までは通常通り放送を行い、次週以降10月某日で最終回として夕方6時から9時までの3時間スペシャルで行うことで決定した。
3時間スペシャルの内容については、第1回目の再放送、過去に話題になったエピソードの放送等を交えながら、最後はいつも通りに最終回となる新作3本を放送する形で終える予定とのこと。過去に話題になったエピソードについてはネット上での人気投票で決めるとのこと。
なお有名芸能人達による「みんなでサザエさんを歌ってフィナーレを迎えよう」という目玉企画についても内部で検討中とのことで、いかにもフジテレビらしさも垣間見えた。
2019年8月某日
3時間スペシャルの内容について、人気投票の結果が発表された。みんなが納得するような話ばかりで、無論ネットでも話題になった全自動卵割り機の話も入っていた。
なお社内で検討中であった「みんなでサザエさんを歌ってフィナーレを迎えよう」企画については今回は見送りとなった。理由については芸能関係者からの賛成意見はあったものの、外部からの反対意見が圧倒的に多かった為である。過去の失敗例についても挙げられていた。
最終的には視聴者の意向にほぼ沿った放送内容になりそうである。
2019年9月某日
長らく決まっていなかった「サザエさん」の後番組について、人気芸人の司会によるバラエティ番組になることが発表された。「サザエさん」の後番組ということもあってか出演者の調整や番組内容の精査にかなりの時間を要した様である。
会見の場で司会に抜擢された○○氏は長年愛され続けたサザエさんへの労いの言葉と共に『サザエさんのようにお茶の間に50年愛されるような番組にしていきたい』と抱負を語っていた。
2019年10月某日
3時間スペシャルが放送され、SNS上では実況TLでいつも以上に溢れかえっていた。最終話ではみんないつまでも楽しく愉快なサザエさん一家であるという内容で締め括った。そして番組最後はサザエさん一家が視聴者にお別れの挨拶をし、「おわり」のテロップと共にサザエさんは50年の歴史に幕を閉じたのであった。
視聴率も久々に20%を超え、30%に迫る数字だった。
後日
放送終了後、「サザエさんロス」という言葉がSNS上で広まり、毎週同じ時間帯になると架空エピソード等で盛り上がっていたが次第に徐々に減り続けていった。更に「サザエさん症候群」という言葉も消え、代わりに「笑点症候群」や「鉄腕DASH症候群」という言葉が定着するようになった。
又「サザエさん 全話ブルーレイボックス(約600枚強)」の発売が発表され、SNS上では「果たして買う人はいるのか」とか「買っても置き場所はどうするのか」という議論で盛り上がっており、まだまだ人気は根強いようである。
なお後番組についても開始当初は視聴率で苦戦したものの、内容のテコ入れを数度行い、徐々に上がっていった。但し裏番組との競争は激しく、番組改変期に継続するか打ち切りするかの判断ははもう少しかかるとのこと。
以上です。賛否両論はあると思います。
実際に起きる可能性はほぼ無いと思っています。
フジテレビもそう簡単には終了させないと思います。
ただ絶対起きないという保証もありません。徐々にはありますが視聴率も人気も昔と比べても下がってきており、いずれ番組終了も避けられない状況になるかもしれません。誰も見なくなってひっそり終ってしまうよりも、いかにタイミングよく綺麗に幕を引くならこういう感じがいいのかなぁと思っています。2019年10月に放送開始50周年を迎え、2020年には東京五輪が開催されますので、時代の変化という節目・タイミングで考えるとこのあたりかべストなのかと考えています。これを逃すとズルズルと続いてしまい「いいタイミングで終わる」ことが難しくなるかもしれません。
無論、以下のケースで放送が継続されることも想定されます。
- 放送時間を移動して継続(日曜朝など、いずれはローカルセールス枠へ移行)
- 地上波(フジ系)からBSフジへの放送局移行。(「ポンキッキ」シリーズの例がある)
→放送継続希望の地方局のみ時間を変更し、フジテレビから番組販売扱いにて継続
※日テレでも巨人戦中継を地上波(日テレ系)からBS日テレ等へ移動した例がある
又、岡田斗司夫の毎日ブロマガにて「『サザエさん』は即時に打ち切り? 徐々に打ち切り?」
(http://ch.nicovideo.jp/ex/blomaga/ar1197741)という記事があるので見てたのですが、徐々に打ち切りとなっていつのまにか終わっているというパターンもありえるのかなぁとも思っています。美しく終わるか、ひっそりと終わるのか、いずれかです。
あくまでも想像の世界であり、実際にはどうなるかは定かではありません。
違う終わり方になるのか、このまま数十年・数百年・数千年以上も続くこともあるでしょう。
ただ都市伝説みたいな終わり方はないかもと思ってはいます。